KEIの東京食道楽
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東京での和・洋・中と極上の味を求めて、いろいろ食べ歩いた記録です。

by gokujyounoazi
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春秋
 「春秋」は場所としてはわかりやすいのだけれども、店は見つけ難い。ドアの取っ手が庖丁の形になっていたのに驚いた。

 予約の時間よりも10分近く早く着いてしまったのだが、雨も降っていたので店に入り、予約の名前と早く着いてしまったことを告げると、料理はすぐには出せないが座って待つよう言われ、お茶まで出してくれた。以前の嫌な記憶が蘇るかと杞憂したが、交通事情により時間をきっちりというのは難しい事を理解してくれている上、雨の中をと労ってくれたのも嬉しかった。

 サービスとは、こういう心遣い一つで質が違ってくるものだ。給仕の女の子達も嫌な顔をするどころか、笑顔でおしぼりを持って来たり、飲み物の注文を聞きに来てくれた。上の人がきちんとしていると、下で働く人もきちんとするものなのだろうと感心した。と、いうか、これは極当たり前の事なのだけど、できていない店が多過ぎるので、ありがたいと思った。

 おまかせだけで、飲み物のメニューもなく、口頭で答えてくれる。私はライチ酒をロックでお願いした。甘いお酒と聞いていたのだが、そんなにも甘くないのだが、あまり私の口には合わなかった。

前菜の「ピータン豆腐」は中華風白和えのような一品だ。

「子持ちヤリイカ」は八角で煮てある。

「鶏レバーの焼き物」はズッキーニが敷いてあり、蜂蜜で味付けしている。

「才巻き海老の揚げ物」は山椒で味付けしてある。フィンガーボールが用意され、手で皮を剥いて食べる。からっと揚がっていて、頭の部分だけ外すと後は尾まで食べられる。

「スッポンスープ」は表面にかなり油が浮いていたが、生姜が油っぽさを緩和していた。

「牛肉と丸茄子の炒め」は、牛肉・丸茄子・筍・玉葱を炒めたもの。

「魚の蒸し物」は、マナガツオに椎茸、葉三つ葉、野菜を乗せて蒸したもの。

「地鶏の皮の北京ダック風」は、皮がぱりっとしているが、やはり家鴨の皮にはかなわないと思った。

「フカヒレの姿煮」は、フカヒレが丸ごと煮てあり、黒酢を垂らして食べる。フカヒレの黒い部分が気になった。

 おまかせコースでは、この後デザートとなるのだが、私と連れは物足りなく「炒飯」と「汁ソバ」を追加注文した。

デザートは「杏仁豆腐」。柔らかいのは嬉しいのだが、甘みがかなり足りない。

 店の雰囲気も、マダムも給仕の女の子達のサービスもとても良い。気持ちよく食事できる店だと思う。

 中華で薄味なのは、美味しければかまわない。創作だろうと、本格派だろうと、美味しければ良いのだ。むしろ、ギトギトと油っぽいものよりは良い。

 最初はあっさりした味付けだったが、海老の揚げ物辺りから、油が段々と強くなってきた。特筆するような美味しい料理は残念ながらなかった。雰囲気もサービスも良いのに、料理が私の口に合わなかったのが残念だった。


 ホームページの「東京食道楽記(極上の味を求めて)」では、男女二人が、それぞれの視点から、食べ歩きの原稿を書き上げております。興味のある方はご覧になってください。
http://www18.ocn.ne.jp/~gokujyou/


by gokujyounoazi | 2006-04-08 23:04 | 中華