KEIの東京食道楽
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東京での和・洋・中と極上の味を求めて、いろいろ食べ歩いた記録です。

by gokujyounoazi
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幸村
 地下鉄の麻布十番駅を出て、地図を見ながら、歩いていた。地図は読めるのだが、「幸村」は看板も出てなく、番地だけを頼りに探し当てるのは至難の業だろう。結局、お店に電話したら、店の入っているビルの前にはいたことがわかった。店の人が降りてくるというので待っていた。ほどなく、ひょこっと女性が出てきて、案内されたのだが、初めての客で、すんなり来店できる人はまずいないだろうと思われた。2,3人で満員になろうかと思われるエレベーターから降りると、出版物やインターネットのどこにも玄関等の画像がないのがわかった。美味しければ別に構わないのだが、入り口は狭い。
 一番目の客で、お好きな所へどうぞと案内され、カウンターの中央に陣取った。一番、様子が見えて、楽しそうな席だ。ふと気がつくと、私にはひざ掛け用のナフキンがあるのだが、YOSHI爺のところにはなかった。私たちの様子を伺っていたご主人が「男性で嫌がる客が多いので」と説明され、YOSHI爺にも用意された。
 まずはビールで喉を潤した。ここはメニューがないので、気楽に料理が供されるのを待つ。
 最初に「百合根の胡麻和え」が出てきた。上に乗っているものは、するめ烏賊かと思ったのだが、くちこを細く切ったものだということだった。百合根は焼いてあり、ほこほことした甘さがあった。くちこの塩辛さがそれを引き立てている。胡麻(ごま)和えということなのだが、私は最初、胡桃(くるみ)和えなのかと思った。
 次に供されたのは「ブラウンマッシュルームの茶碗蒸し」。今日は蟹のコースと聞いていたので、見た時は「蟹味噌の茶碗蒸し?」と期待してしまったのだが、ブラウンマッシュルームだった。味は確かにキノコの味だ。小振りなのが嬉しい。(茶碗蒸しだけで どん!と出されるとお腹がいっぱいになりすぎて、他が味わいにくくなるのが私は嫌いだ)
 「琵琶湖のもろこ」という魚が焼いて、タレをつけて、木の芽のみじん切りを振って出された。言われなかったら、わかさぎ?みたいな魚だ。味は、なんとなく田舎びた味とでもいう感じがした。
 「茄子と牛肉の辛子酢味噌和え」は蓮根の台に乗っていた。茄子と辛子酢味噌の相性は抜群に良い。というか…私は大好きなので、嬉しい。蓮も茹で加減が良い塩梅だった。
 「菊菜、エノキ茸、舞茸、柿、イクラ和え」はさっぱりとして、イクラの塩加減で美味しく食べられた。柿は聞かないとわからなかったが、完熟のものを使っているのはわかった。アクセントなのかしら?と言う感じだった。
 「バッテラ」を海苔で巻いて、手渡しで供された。バッテラを海苔で巻いて食べたのは初めてだったが、美味しかった。
 「松茸とひろうすのお椀」は澄ましだ。ひろうすの中には鼈の身が入っていた。ひろうすの中に入れると鼈もなんだかわからない感じがして、もったいないような気がした。松茸は今年最後のものとなるようだが、香りはしっかりと味わえた。
 いよいよ蟹が登場してきた。最初は雌の蟹だ。甲羅に蟹の卵や味噌と身が盛られていて、混ぜて食べてくださいとの事だった。カボスの酸味が利いていて、卵だけ食べても美味しいのだが、身と混ぜるともっと美味しくなった。これは、また食べてみたいと思う一品だ。
 メインの松葉蟹が焼いて供された。軽く塩を振っているだけで食べる。何本か食べていると、それだけでは飽きてくるのが残念だ。蟹酢が欲しくなった。蟹味噌を甲羅に入れ、鶏卵と合わせて焼いたものは美味しかった。
 「たらの白子と菊菜の小さい澄まし汁」は蟹の爪で出汁を取っているそうだ。白子が美味しい。
 「鴨肉と蝦芋」。蝦芋のほくほくした甘さは大好きだ。鴨肉も二切れで量がちょうど良い。
 「甘鯛のかぶら餡かけ」。これくらいになってくると量が多いのか、食べるのがきつくなってきた。普段の私なら平気なような気がするのだが、体調が悪いのかと心配されてしまった。おそらく、焼き蟹の量が多いのだろうと思う。
 それでも次に出た「蟹ご飯」はお代わりをした。香の物は半分残した。赤出汁も出た。
 ブラマンジェには柿ソースがかかっていた。かなり柔らかめで生クリームも使っているのだろうと思われるブラマンジェはとても美味しかった。最後に出た金平糖は今まで食べた金平糖の中でも群を抜いて美味しいものだった。どこのものなのだろう?聞くのを忘れてしまったのが残念だ。
 お土産に先ほどの蟹ご飯のおにぎりを頂いた。が、京料理のせいか、味が薄く、醤油か味噌を塗って、焼きお握りにすると美味しいかなと言う感じだった。
                                  KEI

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by gokujyounoazi | 2006-01-29 13:18 | 和食