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ル・マンジュ・トゥー

 まだ5月だというのに、巷では紫や真っ白のテッセンが咲き誇っている頃に「ル・マンジュ・トゥー」を訪問しました。

 このお店は住宅街の中にあり、地図を頼りになんとか探し当てました。初めての訪問では、ややわかりにくいかもしれません。

 戸を開けると一階が厨房になっていて、私たちがドアを開けて入っても、3人のシェフは顔も上げずに真剣に料理に取り組んでいました。連れが声をかけると、オーナーシェフが顔を上げて、笑顔で応えてくれ、二階に上がるよう案内してくれました。

 最初の客のようで、窓際の席を希望すると、そちらに移動させてくれ、落ち着きました。フロアはあまり広くないので、少しBGMが大きいと感じました。ベランダがあり、そこからは街行く人達が見えます。

 食前酒には凍らせたオレンジの入ったシャンパンカクテルを頂き、料理を待ちます。これは季節のフルーツを使っているそうです。が、なぜ今の時期にオレンジ?と不思議に思いました。今なら、路地の苺が一番適しているように思うのですが…。

 先にパンとバターがサービスされ、料理を待ちきれずに食べました。他の客が次々に入ってきますが、料理の出方が遅いようです。

 最初は「ホタテとトコブシのソテー」で、イベリコ豚が隠し味になっています。

 「フォアグラのソテー」はハンガリー産で、蕪と筍が添えてあります。最初にギャルソンが「フォアグラはフランスからの輸入ができないので、ハンガリー産のものを使っています。」と説明があったのに、マダムが「ランド産のフォアグラ」と言われたので、思わず聞き返してしまいました。やはり「ハンガリー産」でした。

他の席でも間違えていましたが、ずっとランド産のものを使用していたために頭から離れないのでしょう。グラスの貴腐ワインはなく、白ワインで頂きました。蕪がかなり硬く、不満足でした。フォアグラの外はカリっと焼かれていましたが、中はレアです。

 「真鯛のポアレ」は小松菜の蕾が添えてありました。小松菜の蕾は初めて頂きましたが、見た目も味も菜の花のようです。真鯛は皮がパリっと焼かれていました。

 「赤ピーマンとオレンジの冷スープ」は、トマトを思わせるようなお味でした。黒胡椒がアクセントになっています。

 メインの一皿目は「ランド産鳩の胸肉」。骨付きのため、フィンガーボールが用意されます。人参グラッセが添えられてあります。

 メインの二皿目は「ランド産鳩のササミ フォアグラと鳩の身とレバーのムース 根セロリのピュレー」が先に出され、後にスペシャリテでもある「鳩のスープと腿肉」が出されました。根セロリのピュレーは美味しかったのだけど、ブロッコリーは焼き色が付いているものの、ほとんど生の状態で驚きました。滅多にないけれど、私の口に合わず、ムースとスープは半分残してしまいました。

 「フレッシュチーズ」は自家製のカッテージチーズのようでした。果糖とメープルシロップが添えられていて、どちらをかけても大変美味しくなりました。

 デザートは「ラムレーズン入りカスタードクリームの春巻き」と「ショコラアイス」。カスタードクリームが半透明でサツマイモのような味なのが不思議でした。ショコラアイスは削ったチョコレートを付けて食べるようになっています。こちらは美味しい味でした。

 最後のコーヒーは、どこのお店でもそうであるように、とても濃いコーヒーでした。

 もう一品食べたいと思えるくらいで量が少ないフレンチです。蕪とブロッコリーの硬さには閉口しました。味は凡庸で、料理の出てくる時間が遅く、満足できませんでした。

ホームページの「東京食道楽記(極上の味を求めて)」では、男女二人が、それぞれの視点から、食べ歩きの原稿を書き上げております。興味のある方はご覧になってください。
http://www18.ocn.ne.jp/~gokujyou/
by gokujyounoazi | 2006-05-14 00:13 | フレンチ