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あら皮

 阪急交通社ビルの地下にあるので、場所はわかりやすいです。地下に下りると、極庶民的なお店ばかりなので、本当に、ここに日本一高いと巷で噂のステーキ店があるのかと疑問に思ってしまうくらいです。トイレも店外の共通のものを使うことになります。

 入り口は少しわかりづらいです。クラブ?かとも思えるドアを入ると、店の造りにより、入ってすぐには客席が全く見えません。店の内装はレトロで、照明は暗くないはずなのに、なぜか仄暗い感じを受けてしまいました。

 予約の名前を告げると、いくつかある席から選ばせてもらえました。この日は男性二人の一組とカップルが4組、若者のグループが一組で満席でした。同伴が今回はいなかったようですが、不釣合いなカップルがほとんどのようでした。

 シャンパンカクテルを頼もうとしたら、小さいボトルを開けないといけないと言われ、カンパリオレンジにしました。シャンパンはグラスではないそうです。

 「北海道留萌産の毛蟹の姿蒸し」が最初に出てきました。二人で一匹です。殻に包丁は入れてあるけれど、自分で身を出して食べるのは、なかなか困難でした。確かに身も美味しいし、味噌も甘かったですが、季節は?と不思議でした。

 フィンガーボールもありましたが、浅いボウルで指の第一関節ですら浸せないくらいのものというのは、とても不親切だと思います。

 次に「房総産真穴子の炭火焼き」が出されました。白焼きで塩胡椒してあります。山葵と大葉下ろしが添えられています。ふっくらとして美味しいのですが、胡椒は必要ないような気がしました。

 サラダは「クレソン・鮑・スルメイカ・海老」で公爵サラダと名づけられているそうです。鮑はどこにいるのか探すくらい少量で、キャビアもほんの少し乗せてありました。海老は甘みがあり、とても美味しいものでした。前回の海老のサラダも美味しかった記憶があります。

 パンは客の入店時刻に合わせて焼いていると聞いていました。暖かいものが供されます。酵母の独特の香りが強く、料理によっては合わないものもあります。

 ステーキはミディアムレアレアくらいの焼き方で、釜で15分くらい焼いたそうです。肉によって焼き時間等は変えるとのことでした。一口目を口に入れた時はほっとしました。前回と違って、美味しいと感じたからです。が、三口も食べると悲しくなってきました。

 赤身の美味しさがわからないのだろうと思っていて、やはり肉は脂がないとだめだと感じていたのですが…脂の塊は私の口には合わないようです。霜降り肉だと、思わず笑顔になるくらい美味しいと感じることができるのですが、脂身は苦手です。人差し指程度の大きさの脂の塊が厚いステーキ肉の真ん中辺りに陣取っていました。とても残念です。

 ステーキにはベイクドポテト・人参・鞘インゲンが添えられていました。

 デザートは枇杷が3つ。皮付きのまま供されました。一応、デザートナイフとフォークは用意されていますが、使えませんでした。枇杷の3つの内、甘いのは一つだけで残念でした。すべてにおいて質の良いものを提供されているはずなのですが?…

 最後にコーヒーを頂きました。不味くもなければ旨くもないお味です。

 白ワインはグラスで一杯4,000円。赤ワインはハーフボトルで8,000円。それよりも高いワインがほとんどです。私はワインもよくわからないのですが、もったいないと感じました。ワインを注文する時はくれぐれも財布と相談が必要だと思います。

 昨年はグラスワインが一杯1,200円で頂いたのですが、今回はこんなにも高いワインを出されるとは思ってもいませんでした。

 前回もお肉が美味しいと感じられず不満足で店を後にしました。が、今回は前回を上回りました。前菜は前回の「自家製スモークサーモン」と「鮑の酒蒸し」の方がよっぽど美味しかったですから…。スモークサーモンはそれまで食べたことがないくらい旨みがありましたし、鮑は肉厚なのにとても柔らかく甘みがありました。

 お値段の割りにお店の内装は安っぽいと思います。サービススタッフが一人で、厨房から手伝いに出てきていました。こちらが手を挙げても、なかなか来てもらえない事もあり、接客は悪くはないのですが、対応が悪いです。

 あれだけの対価を払うのなら、この店の近くの「京味」に行く方が良いと思いました。
                               KEI

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by gokujyounoazi | 2006-06-05 09:58 | ステーキ